外環より「八の釜湧水」が大事じゃない?

2004年10月26日 15時55分 | カテゴリー: 水とみどりと外環自動車道

地震の夜練馬のバスツアーで考えた

外環の未整備区間、関越道から東名高速までの16kmのうち、4.5kmは練馬区内にあたります。杉並区が設置反対している青梅街道インターチェンジを、練馬区は逆に推進するよう国・都に要望していて、隣接する区どうしがまったく相反する方針を示しています。

でもこの方針に疑問をもつ練馬区民も多く、外環問題をあらためて考えるために生活クラブ運動グループ練馬区地域協議会が企画した「外環見学バスツアー」に10月23日、私も参加しました。

練馬高野台駅を出発し、すでに開通している和光市の付近、開削部を埋め戻して緑地帯としている部分を車窓よりながめ、大泉ジャンクション近くの「八の釜(やのかま)憩いの森」でバスを降りて、白子川流域の湧水を見学しました。

ふつふつ、こんこんと地中からわきあがって水底の砂を巻き上げている湧水の水源は、そこに生き物が生息しているような、生命の存在を感じさせます。それでも湧水量は周辺の土地開発とともに減少し続けているといいます。もし外環が計画通り造られることになれば、この自然環境に重大な影響がおきるに違いない、と多くの人が指摘しています。湧水が涸れてしまってポンプで汲み上げている善福寺池の例もあります。

「外環がどうしても必要と言う人にこの湧水を見てほしい」と参加者が話していました。環状8号線の慢性的渋滞を解消するために外環の整備は不可欠、とされますが、ほんとうにそうなのか。一般道路を着実に整備することで交通分散を図る可能性があるのではないか。外環についてはそのあとで検討すればよい、という意見に国・都は一度耳を傾けるべきだと思います。

そんなことを考えていた23日の夜、不意に大きな地震が襲い、新潟県で甚大な被害を受けました。台風の災害ショックからまだ3日しかたっていないのに。災害に備えること。自然の前に謙虚になること。そして気候の変動を引き起こしてきた人間の生活スタイルを今度こそ見直すことが必要なのではないでしょうか。