チルチルに誘われて 劇団仲間に再会

2006年2月11日 09時57分 | カテゴリー: 映画・オペラ・おたのしみ

30年ぶりの同窓会みたい

なつかしい人から手紙がきて、ほんとうに久しぶりに人形劇団の公演に出かけてみる気になりました。手紙にはこうありました。「ミチル、元気ですか。兄ちゃんは、相変わらず、清く(?)貧しく生きています。」

30年以上前、『青い鳥』のミチル役で初舞台を踏んだ私は3年もしないで挫折。でもチルチル役だった井上幸子さんはいまも演出家として活躍中です。「イキヌキにお出かけください」と誘われて駒場の小さな劇場に出かけました。

演し(だし)ものは、石坂啓のコミックが原作の『その後の・・・その後のE.T.』と田辺聖子が原作の『現代版・イソップ「約束・・・」』の2本。いずれも大人向けのアートとして制作された、いろんな意味で意欲的な作品です。

『E.T.』は、俳優の操る「人形」がやかん、水差し、ティーポットなどの台所用具でできているところがユニークな、アルツハイマー症の高齢者を抱えた家族のホームドラマです。大好きなおじいちゃん「E.T.」と男の子のファンタジー。

井上さん演出の『イソップ』は、菅原文太のトラック野郎を情けなくして老けさせたような、主役の狼のキャラクターがおかしくて、もう最高。現代人形劇では、人形と操作する俳優が似てくるケースがときどきあるのですが、この狼と岡本和彦さんの場合はその典型です。今思い出してもおかしいくらい、似てる。

『青い鳥』をやっていたころは1年の半分以上を旅していたので、劇団メンバーとは寝食も苦楽も共にしていたわけです。楽日だったせいか、その仲間たちが何人も観劇に来ていて、思いがけず同窓会のようなことになりました。

人形劇を続けている人たちはみな、俳優でもありながら代表や演出家、プロデューサーなどとして劇団の重鎮となっています。終演後、いっしょに写真に納まってもらいました。私の左隣が井上さん。