省エネ対策−その1− 使えないナビは困ります

予算特別委員会の議論から③

03年に区が策定した地域省エネルギービジョンについて、ようやく行動計画づくりが進んできました。近日中に素案が発表されるようです。委員会では、省エネ調査やEU視察の報告を聞いた実践の中からいくつか提案しました。

1点目は、区が省エネ行動を促すきっかけのひとつとして貸し出し事業を行っている「省エネナビ」について。家庭の消費電力量が刻々と電光板に表示される機器で、日々更新され、また1ヵ月の積算もできます。

この「省エネナビ」を、私も参加している環境団体がまとまった数借りて、協力者の家庭の使用エネルギーをいっせいに測定する活動を行ったのですが、機械の約5台に1台は壊れていたうえ、何台かは測定を始めてすぐに壊れてしまいました。また取り付けが難しいということもやってみてわかりました。

専門知識を必要とするわけではないが初期設定をするのが難しいので、機械の扱いに慣れた人でないと投げ出したくなる代物なのです。やってみようと思って区の環境課から借りてきたけれど取り付けられなかったので何もしないで返した、と言っていた知人が現にいます。

また個別の電気器具の電力消費量が測れるワットアワーメーターは、一部のエアコンにはプラグの形が対応できませんでした。このような機械は、個人が省エネ効果を実感するのに役立つものなのに、使えないのでは意味がありません。区に改善を求め、職員が自分で使ってみてこつなどをつかんで、借りに来た区民に適切なアドバイスをしてほしいということも要望しました。