「レジ袋条例」について「うちこ会議」でプレゼン

環境自治体 愛媛県内子町のイベント②

「うちこ会議」2日目は14の分科会に分かれてフィールドワークやディスカッションです。私は「ごみ・リサイクル」の分科会で、杉並区の「レジ袋条例」に関するあれこれについて発表しました。

分科会のタイトルは「ごみ・資源・消費行動から見る暮らし」。内子町の行政職員、徳島県上勝町の町長、松山のNPO役員とともに4人の話題提供者のひとりとして、「杉並区レジ袋条例制定から廃止まで」の報告を担当しました。

そもそも私が今回「うちこ会議」に参加したのは、企画主催者が杉並区職員に「レジ袋」関連の話題提供者として参加依頼したところ断られたため、その役が回ってきたからです。私にとっては荷が重いけれど勉強になるいい機会だし問題提起もしたいし、ということで引き受けたしだいです。

02年に杉並区独自の税制として制定された環境目的税(通称「レジ袋税」)条例は未施行のまま近いうちに廃止され、レジ袋の有料化を定める条例が新たにつくられようとしている。ここに至る区の取り組みや区民・事業者など現場の状況について、市民の立場から報告し、また廃プラスチック焼却問題に取り組んできた生活者ネットワークの活動についてもこの機会にアピールしました。

レジ袋削減運動はほぼイコール、マイバッグ持参運動ということになるのですが、区内のマイバッグ持参率は目標とした60%に遠く及ばず30%台で頭打ち。一方世の中的にはレジ袋有料化の機運が高まり、杉並区でも有料化の可能性を探る議論がされて、今年1月からスーパー1店舗で「レジ袋1枚につき5円徴収する」実験を始めたところたちまちマイバッグ持参率が80%を超えた。

60%をゆうに超え大成功。だからレジ袋有料制を杉並の新しいルールに。というのが大まかな流れですが、これからも高いマイバッグ持参率をキープできるのか、これでほんとうにごみ削減は進むのか、考えなければならない点が多々あると思います。解決のカギはマイバッグ持参が身についている30%以外の、70%の人たちにどうはたらきかけるのか、ということだと思うのです。
     (写真は交流会で、東海村村議の田中順子よりこさんと)