「子どもの権利」のしくみが杉並区には欠けている

2007年6月30日 11時10分 | カテゴリー: 杉並と東京都の教育と教科書問題

区議会第2回定例会の質問から⑤

杉並の教育施策は、環境以上に他の自治体から関心を持たれているようです。当区への行政視察先として、小中一貫教育、校庭の芝生化、師範館、地域運営学校などが上位に並んでいることから、それは察せられます。

けれど私たちのもとには、教育関連3法案が国会でまさに成立しようとしていたときでもあり、区の教育に関して疑問や不安が多く届いていたことも事実です。教育に関して聞きたいことは多数あったのですが、2点にしぼりました。

そのひとつが教育基本条例についてです。条例づくりに向けては、懇談会が設置され公開で議論されています。いま懇談会の提言待ちの状況にあることは承知していますが、それはそれとして、区の考えを聞きたいと思いました。

私は、杉並にはこれまで、教育行政における子どもの権利を保障する法的整備が欠けていると思ってきました。東京都に対し生活者ネットワークが「子どもの権利条例」の制定を求める運動を起こして以来10年を経ても一向に進展がありませんが、全国各地には子どもの権利を保障するしくみとしての法整備が着実にひろがってきています。

そんななかで、教育立区をうたう杉並が教育の条例をつくるのなら、この機会に子どもの育ちを根本から捉えなおすべきであり、「子どもの権利条約」を区の施策に落とし込むための条例であることが望ましいと思っています。今回の条例づくりはそのためのよい機会だと思います。

またすべての子どもが生きる喜び、学ぶ楽しさを享受できる杉並でありたい、と考えます。障がい児、施設の子どもなど子どもの中のマイノリティーの学習権についても条例の中に明記すべきと考えます。

懇談会では「憲章でなく条例」の方向が出されたと聞いていますが、大きく「理念」をうたった条例としてほしいと考えます。

以上、私の考えを述べて区の見解はどうなのかたずねましたが、明言を避けた答弁にとどまりました。
写真 「歯を大切に」ポスターの前で 6/28区役所1階ロビー