ヒラリーは泣いたから勝ったのか

2008年1月12日 08時55分 | カテゴリー: 女性・ジェンダー

米国大統領選は面白くなりそう

ヒラリー・ローダム・クリントンが上院議員になった頃から「近い将来の大統領候補」とうわさされていたとおり大統領候補になり、以来ずっと本命とみなされてきたので、序盤戦で見せた弱気の涙に多くの人はおどろきました。

勢いに乗って支持を伸ばしたバラク・オバマにアイオワで大きく差をつけられたヒラリーが感極まって目を潤ませた映像が流れ、それがニューハンプシャーでの逆転勝因とまで言われています。そうなんでしょうか。ヒラリーに投票した人たちは心外だ、と思っているはずです。

「アメリカも演歌に弱い国と知り」という川柳が新聞に載っていましたが、あの涙は芝居だとかウソ泣きだとか、そこまで言うかという感じですが、こういう意地悪な世論を相手に戦わなければならない米国の女性はタフになるわけです。

米国の大統領選のしくみはよくわかりません。日本の首相選びとは全然違うので一概に比較できないけれど、非党員(=ふつうの市民)にも投票の機会があるのだから、そこだけ見ても「日本より民主的」といってよいのではないでしょうか。

今のブッシュ大統領のお父さんが民主党のデュカキスと大統領の座を争ったとき私はニューヨークに住んでいましたが、選挙キャンペーンは大人だけのことではなく、小学校でも中学校でも、それなりに学年に応じた「ブッシュかデュカキスか」の激論をして、模擬投票が授業として行われていました。

デュカキスはギリシャ移民2世で、このとき負けて「米国はギリシャ移民を大統領に迎えるには早すぎた」と言われたことからすると、今回の民主党の有力候補ふたりのうちどちらかが最後に共和党候補に勝つとしたら、片や女性、片やアフリカ系なのだから隔世の感があります。

私は「ブッシュ以外の誰でもブッシュよりはまし」と思っていますが、共和党でなく民主党、クリントンかオバマが勝って、イラクから米国が遠からず手を引いてほしいと思います。選挙戦はこれからおもしろくなりそうです。