高齢者の住まい 区内施設を見学する

2008年1月28日 12時11分 | カテゴリー: みんなの健康と福祉

さまざまな施設がある・・・でも選べない現実が

1月24日、高齢者が暮らすための、区内の施設3か所を見学してきました。杉並・生活者ネット福祉部会が毎年実施している企画です。参加者募集するといつも希望者が多く、今回も何人かお断りしなければなりませんでした。

お年寄りが生活している場にあまりにも多人数で訪れるのは失礼なので、やむを得ません。でも自分や家族の場合を考え高齢者の施設についての情報、特に「実際に見る」機会を求めている人が多いことは、いつも感じています。

高齢者施設にはいろんな種類があって違いがわかりにくく、見学会はいいチャンスです。今回訪れたのは、井草の軽費老人ホーム(ケアハウス)、上井草の認知症グループホーム、善福寺の特別養護老人ホームです。

このなかで違いが比較的分かりやすいのはグループホームでしょうか。介護を受けながらグループで暮らす場は介護保険制度上「住居」とされ、「施設」ではないということは最近知りました。訪問したところでも、家庭的な雰囲気や空間づくりに力を入れてきたらしいことがホーム長の説明から聞き取れました。

このグループホームは5年前に完成したものですが、建設前は近隣から相当な反対運動が起きたのだそうです。そういえば善福寺の特養の場合も、区民農園だった跡に高齢者施設建設の計画が公表されるとすぐに「やめさせられないか」という相談が私のもとに寄せられ、行政を交えて話し合ったことがあります。

3所とも共通しているのは、周辺環境に違和感なく溶け込むような「目立たない」外観と、トイレつきの個室でプライバシーに配慮しつつ開放的な交流スペース、といったハード面と、ソフト面で地域の人たちとの交流を重視する方針です。

これらはいまや当たり前。それ自体は好ましいのですが、問題はかかる費用と入居待ちの人が多いこと。区内全体で高齢者施設の待機者1,600人といわれています。いろんな施設があって選べるようでいて、まだまだ選べない現実です。

写真 座った姿勢のままで身体を洗えるお風呂を見学(ニチイケアハウス井草)