学校図書館に司書がほしい

もっと楽しく活気ある場になるはず

杉並区の小中学校では校内図書館に専任の司書を置いているところはありません。IT化推進計画にそって全校の図書館にパソコンが導入され図書のデータ入力が進むなどしているものの、業務はほとんどすべてボランティア任せ。

図書ボランティアなど学校図書館の現場にかかわる人たちの間から、専門職として司書の配置を望む声は年々多くなってきており、生活者ネットも毎年区に予算要望していますが一向に改善されていません。

学校での読み聞かせボランティアや地域で文庫活動をしている人たちが、杉並の学校図書館に「専任・専門・正規の司書」が配置されることをめざして活動を始めました。昨年立ち上げられた「専任司書のいる学校図書館を実現する会in杉並」がそれ。

4月には三鷹市の、5月は狛江市の学校図書館に勤める司書の方を呼んで催した講演会に私は2回とも参加しました。専任の司書がいることで学校の図書館がどんなにいきいきとした場所になるのか、話を聴いて目からうろこが落ちる思いでした。

多くの子どもにとって初めて出会う図書館なのに、誰も借りないようなセピア色の図鑑や百科辞典、旧字体の名作文学全集がありがたそうに鎮座している、かび臭く風通しのよくないところ、というイメージがあるのは、なんと不幸なことか。

学校図書館をもっと子どもたちに親しまれ活気ある学びの場にしていく必要があるのではないか、そのために「人」を配置することが必要では、という問題意識を共有して活動するグループに私も加えてもらうことにしました。

写真 西荻北4丁目の大ケヤキの前で 5/24