教科書採択に関して区教委に要請する

2009年5月30日 21時33分 | カテゴリー: 杉並と東京都の教育と教科書問題

現場の声を生かし透明・公正な審議を

昨年の小学校教科書採択に続き、今年は中学校の教科書採択が行われる年。採択は9月までに行われることになるので、事務方の準備はもう始まっています。6月から区内数か所を巡回しての教科書展示公開がされます。

4年前、多くの区民や現場の教員の意向を無視して杉並区が「つくる会」の歴史教科書を選んだことは、区史に汚点を残し区教委への不信を大きなものにしました。こんなことはもう起こしたくありません。

5月25日、採択を控えたこの時期、市民団体「杉並の教育を考えるみんなの会」のみなさんとともに教育委員に対する要請を行いました。

要請の趣旨は4点。すなわち—①現場の声を生かすこと、②透明・公正な審議を保障すること、③教育現場に混乱をもたらすような教科書を選ばないこと、④特定の教科書支持を表明している教育委員は採択審議から外れていただくこと。

05年の歴史教科書の採択では、教員の調査報告書、教科書調査委員会の報告、区民アンケートの結果、いずれも最低の評価だったのが扶桑社版。にもかかわらず区教委がこれを選んだのは独断であり、恣意的と断言せざるを得ない、と当時のNHK番組「クローズアップ現代」でも報じられました。

その後「新しい歴史教科書をつくる会」は内紛のあげく分裂し、騒動の中で結成された「日本教育再生機構」には扶桑社版を推した杉並区教育委員の大蔵雄之助氏が「代表委員・設立発起人」として加わっています。

「機構」は扶桑社版教科書を改善する必要がある、として2年後の新学習指導要領実施時に向けた動きを見せており、大蔵氏が今回の審議にかかわることは公平・公正な採択とはとうてい言えないものになります。

2011年には全教科書が改訂されるので、今年の採択分の「消費期限」は通常の4年ではなく2年ということになります。たった2年だから前回と同じでよいと判断するのだとしたら、大きな間違いです。