やっぱり現場の声は生かされなかった「教科書採択」

2009年9月22日 09時04分 | カテゴリー: 杉並と東京都の教育と教科書問題

09年第3定例会の一般質問より⑦

この夏、4年前と同じく多くの区民の期待を裏切ることになった「つくる会」の歴史教科書採択。会派として採択後ただちに抗議文書を提出しましたが、今議会でも区の見解をただすため質問にとり上げました。

採択前に届けられた要望書の数と内容についてたずねた質問の答弁は、「つくる会」反対73件に対し要望するもの32件、「日本人として誇りの持てる教科書の採択を願う」とするもの30件、と。「つくる会」推進の動きが決して小さくなかったことを改めて思いました。

であれば「区民の要望を生かせ」とか「区民の声に耳を傾けていないじゃないか」と批判したところで空しいものがあるわけですが、「つくる会」の教科書を実際に使ってきた、あるいは使うことになるかもしれない現場からの声はどうか。

杉並区の場合、教育委員会のもとに設置される教科書調査委員会は、種目別調査部会をもうけることに加えて、各中学校にも教科書の調査を依頼します。4年前にはこの段階で某中学校の調査報告書の書き換え問題がおきていますが、市民団体有志が区の情報公開制度を利用して今回の報告書を取り寄せ、つぶさに分析した結果をいただきました。

それによれば、全23校中18校が「つくる会」教科書について明確に否定しています。一方、種目別調査部会ではどのような話し合いがされたのかといえば、その記録は見られないというから不思議です。

区はあくまでも「適正かつ公正に採択を行った」というものの、やっぱり今回も現場の声は生かされなかった、という感は否めません。

市民団体が実施したような、実際にこの教科書を使ってみてどうだったのか、現場の教師や子どもたちに聞き取る調査を区のほうこそすべきだし、また開かれた区政をめざす杉並区として、教科書採択について意見聴取に今後は努めるべきだと思います。

そしてこの採択制度自体も変えないと、根本的な解決にならないと思う。