オリンピックはヒロシマで 

核のない世界への気概を本気で示すなら

2016年の五輪東京招致をめざす石原都知事が、開催地の最終決定がされる10月2日の国際オリンピック委員会総会出席のためコペンハーゲンに滞在中です。10名の都議応援団も現地入りずみでしょうか。

都議団は当初15名のところ都民からの抗議の声を受けて5名減らしたそうです。それにしても公費による「応援」活動ということになりますから、あとで都民に対して活動報告をしていただきましょう。

ほかにも自費参加の都職員が70人も赴くというのだから、石原都政にとってオリンピックがいかに大事な政策課題かがわかろうというものです。

東京でオリンピックなんて絶対イヤだ、と私などは思っていますが、8月の朝日歌壇で見つけた一首は全く別の角度からの見方を教えてくれました。スウェーデン在住のマドセン泰子さんという歌人が投稿したものです。

オリンピックはヒロシマでせよ赤白の国旗しずかに掲げてみせよ

「ヒロシマでせよ」「掲げてみせよ」というつよい命令口調の厳しく冷静なこと。言っている相手はだれだろう。都知事か鳩山首相か。

石原都知事は鳩山首相の「温暖化ガス25%減」発言を評価し、東京に少しでも有利になるようIOC総会への出席要請をし、首相もその方向のようです。でももし鳩山氏がコペンハーゲンに行くなら、いっそのこと「トーキョーでなくヒロシマで」と言ってしまえばいいのに。

「核なき世界」への全会一致決議がされた国連安全保障理事会で、「唯一の被爆国」日本の「道義的責任」を述べたのだから、超多忙なこの時期にわざわざ出向くならこのくらいしないと本気でやる気概を見せることにならないでしょう。