全教科で「つくる会化」する教科書、小学校にまで

2010年7月19日 01時04分 | カテゴリー: 杉並と東京都の教育と教科書問題

どうなる今年の教科書採択

そね文子、残念だった…6月22日の集会で
そね文子、残念だった…6月22日の集会で
白鷗有志の会」も参加している「教科書東京ネット(「つくる会」教科書採択を阻止する東京ネットワーク)」では、来年の中学校教科書採択に向けて「つくる会」教科書の問題を発信する活動を行っています。

先日開かれた会議では、来年に予定している新聞への意見広告掲載の企画について議論されたほか、新教育指導要領にもとづく小学校教科書の問題点についてのレクチャーがされました。

自民党・安倍政権下の06年、教育基本法の改定が強引なやり方で実行され、学習指導要領が08年に改訂されたため、教科書の内容の書き換えと、それをチェックする新たな検定が、小学校教科書の採択年である今年、行われました。同様に、来年は中学校教科書の採択に向けて検定が行われます。

各社の小学校教科書を比較・分析した教科書東京ネットの石山久男さんによれば、新検定教科書では全教科で「道徳、愛国心、公共の精神、伝統文化、奉仕の精神などが盛り込まれて」いるといいます。

たとえば国語で神話が登場し、算数や理科にも「無理やりに伝統文化や道徳などが入れられ」、「お礼の大切さ」が全教科いろんな場面で強調されているというのです。お礼の大切さを教えることが悪いわけではもちろんありませんが、わざとらしさには違和感が大です。

高学年の歴史教科書では、神話が事実であるかのような書き方がされたり、天皇の役割が過度に強調されたり、農民の暮らしや民衆運動が無視されたり…、といった傾向が見られる点も要注意です。

つまり、そもそも必要のなかった教育基本法改定によって、小学校の全教科にまで「つくる会化」がひろがっている、ということです。

杉並でも、8月末までに小学校教科書の採択が行われることになります。そのためには、6月末で失職した教育委員のポストを復帰させ、しっかりした5人体制で臨んでいただかなくてはならないことを、田中良新区長には厳然と求めていきます。