江戸川「子どもに聞く」虐待防止アンケート調査の報告会

2010年10月23日 09時38分 | カテゴリー: 子どもと人権

悲しい事件の教訓からチーム「あさって」の活動へ

会場を飾った虐待防止のシンボル「オレンジリボン」
会場を飾った虐待防止のシンボル「オレンジリボン」
今年1月に江戸川区で起きた、小学1年生の男児の虐待死事件。そのショックは忘れられません。私は直後の議会質問でスクールソーシャルワークについてとり上げましたが、その中でこの事件について触れました(こちら)。

江戸川区の人たちはもっとショックだったに違いありません。もう2度とこのような悲しい事件を起こしてはならない、と行政も区民たちも、防止策を本気で考えました。そのとき「子どもに聞いてみよう」と考え、アンケート調査を実行に移したのが「江戸川子どもオンブズ」の人たちです。

子どもへの質問はどう聞いたらいい?——それも子どもに聞いて調査項目を決め、18歳までの子ども1,000人以上からアンケートを回収。それを子どもたちで結成されたチーム「あさって」のメンバーと集計・分析した結果を報告する集会が10月3日、築地本願寺を会場に開かれました。

アンケートの設問は3つ。——①あなたが困った時に相談するのはどこですか? ②もし「虐待を受けているかもしれない…」という子がいたら、あなたには何ができると思いますか? ③あなたや友だちが「しあわせ」と感じるまちにするためには、どうしたらいいと思いますか?

シンプルだけれど3問とも記述式。ゆえに回答は多彩、さまざまで読み込み作業に神経を使った、というのはうなずけます。「数の集約でなく個々の意見に目を向ける」「書き込まれたことばを素直に受け止める」「答えの背景を考える」—などをだいじに、臨んだそうです。

果たして結果は、①の質問「困ったときの相談先」については、電話相談や家庭支援センターなどの「機関」でなく、友だちや家族など圧倒的に「人」という答えが返ってき、②の質問「何ができるか」については話を聞く、優しくする、支える…など「関わる」ことを大事にしているようすが浮かび上がってきました。

自由記述に「孤独な大人もいるのでは」と書いた子がいるそうです。なんと深く感じ考えられる力をもっているのだろうと感心します。

虐待のないまちをつくるのに、子どもの力はどうしても必要です。子どもの権利をあたりまえに認め、一緒にまちをつくるパートナーとしてその声に耳を傾ける。そこから虐待防止の取組みを始めよう、という試みに学ぶところ大です。

「江戸川子どもの虐待防止キャンペーン」のサイトはこちら