基本構想づくりに10代の子ども・若者の参加を

2月議会の一般質問より③

2月6日 杉並・生活者ネットワーク総会で
2月6日 杉並・生活者ネットワーク総会で

基本構想づくりにおいて、区は30代以下の人たちの声を拾う努力をしなければなりません。アンケートとは別の市民参加の工夫が必要です。

市民参加の新しい手法といえば、外郭環状道路の「PI(パブリック・インボルブメント)」を連想しますが、public involvement(住民参画)とは名ばかりの、賛否の議論がかみ合わないままに終始したPIではなく、私が提案したのは「プラーヌンクスツェレ」、実際に見たり関わったりした人の事後評価の高い方式です。

昨年、新宿区で自治基本条例の制定にあたりプラーヌンクスツェレが採用されました。住民基本台帳による無作為抽出で選出された区民に呼びかけ、それに応えた参加者の属性は20代14%、30代16%、40代14%、50代14%、60代22%、70代16%と、極端な偏りがなく、幅広い年齢層からの参加が得られています。

新宿区の討議の企画運営はプロポーザルにより選定された「NPOまちぽっと」が受託し、事前準備から当日の進行を事務局として担当しました。

杉並区の基本構想づくりは、いま緒についたところです。まちづくりへの参加意識の高い杉並区民には、試してみる価値のある手法だと思います。策定に至るまでのプロセスにおいて、この手法を取り入れては、と区に提案しましたが「研究する」と答えるにとどまりました。

基本構想づくりに関連した最後の質問は、10代の子ども・若者の声を聴き出す努力が別途、必要ではないかということです。子どもも地域社会を構成するメンバーですから、意見表明の機会が設けられなければなりません。

その場合はプラーヌンクスツェレの手法によらない、大人とは別枠で、区の側から子どもの中に入っていくような工夫が必要だと思います。この問いに対し区は「今後検討していく」と答えました。