エネルギー問題(調査)特別委員会の設置を不可とした「代表者会議」

幹事長6人会議で決まったこと、決まらなかったこと

5月18日、教育長室にて要請
5月18日、教育長室にて要請
新生議会の本格的スタートに向け、私を含めて6人の「交渉会派」幹事長が集められての「代表者会議」が7回開かれ終了しました。6つの「交渉会派」とは、杉並自民区政クラブ(人数=11)、杉並区議会公明党(同8)、民主・社民クラブ(7)、日本共産党杉並区議団(6)、生活者ネット・みどり(5)、自由民主党杉並区議団(4)です。

4年前なら初回のみ「代表者会議」、2回目以降は「幹事長会」として非公開で開かれていたものだと思います。今回は議員のみ傍聴可。昨年議会での規則改正により「幹事長会」に代わる機関として設置が決められた「議会運営委員会理事会」は、「議会運営委員会」が始動していない現在は未設置です。

この間に決まったこと。臨時議会の開催、議場の議席、議員控室の配置、特別委員会の設置、委員会構成メンバーの会派別人数割、など。決まらなかったこと。「理事会」の構成人数を定める規則改正議案の提案、委員会の正副委員長を決める具体的方法、各種審議会委員等の会派別人数割。

「理事会」の人数を「4人」から「6人(交渉会派数)にする」という規則改正案が決まらなかったのは、共産の幹事長と私が議案の提案者に名を連ねることを拒否したためです。共産は議案自体に反対、ネットみどり(ネみ)は議案そのものには反対しないが提案者にはなれない、という態度。「2人が提案者にならないなら理事は4人でいいことになる、ならば規則改正の必要はない」とされました。

「ネみ」は交渉会派要件を「3人」から「4人」に変更した経緯に納得できていないし、そもそも昨年の「理事会」設置提案のとき議場で反対したので提案者になれない、でも6人での理事会構成は可、としています。それなのに「統一歩調がとれないなら理事会に入れない」という理由がどうしてもわからない。この点が平行線のまま、会議そのものが終了してしまいました。

6人のうち共産幹事長の原田さんと私の2名が4人と違うことを主張したために進行が滞ることがたびたびおこり、多くは結局4人に同調する形で収束することになりました。議場の席次や控室などはまあいいですが、エネルギー問題(調査)特別委員会の設置提案が受け入れられなかったのは残念です。

国が原子力依存政策の見直しを言い、エネルギーの地産地消めざして地域ごとのエネルギー自給の取り組みに向け調査・研究するという、いま最も求められている課題に取り組む機関が議会に必要だと思い、文書を用意して提案しましたが、4対2で退けられました。

節電対策は「災害対策特別委員会」の中でやればいい、エネルギー政策論議は国の管轄だから、というのがその理由。それなら「災害対策委員会の調査目的にエネルギー問題を加えてほしい」と条件をつけ、それは受け入れられました。

少数派はつねに多数派に歩み寄ることを求められたので、少数意見をもつことは慎むべきなのか?とつい錯覚してしまいそうになり、居心地の悪い思いをした会議だったなあ、というのが正直なところ。少数会派3会派4人から出された提案文書は参考になりました。

会議録はいずれHP上で公開されるとのこと。それなら一般に対して非公開とすることはなかったと思います。