こんなときに首相を変える不思議

2011年8月28日 22時13分 | カテゴリー: 憲法・平和・社会

忘れてませんか「国民はなぜ政権交代を望んだか」

映像作家の鎌仲ひとみさんが事務所に来訪
映像作家の鎌仲ひとみさんが事務所に来訪

8月26日号『週刊金曜日』の2本の記事のこと。

ひとつは、教員免許更新制度への抗議として手続きを取らなかったため、この春高校教師職を離れた友人、尾形修一さんの記事。都立中高一貫校の教科書問題で活動している「白鷗有志の会」の、事務局長的存在です。

言わば国家権力により辞めざるを得なくさせられました。でも最近は「都教委と縁が切れるとこんなに楽なんだ」と実感する日々、と。本人のブログがすごく充実しているのはそのせいか。教員免許更新制度についてはまた別の機会に。

もう一本は民主党代表選挙についての投稿記事。「菅総理大臣はなぜ不人気なのか」というタイトルですが、「最近の首相のなかでは傑出して」おり「こんなに不人気になる理由はない」。辞めさせようとするのはおかしい、という主張です。

ほら、こういう人がいるじゃないですか。その趣旨には同感です。

私の菅首相評価は前に書いた通りで変わっていません。私同様に「菅さんには首相を続けてほしい」という人が多いと感じているのですが、なぜか報道される支持率は下がる一方。ついに次期首相を決めることになってしまい、不思議だし残念です。

菅さん以外ならだれでもいいような言われ方ですが、ではほかの人が首相なら何がどうよくなるというのでしょうか。がれきや除染の処理が進展するのか、子どもの放射能対策が前進するのか、東電が身銭を切って賠償に本気で取り組むことになるのか、税と社会保障の一体改革が実現するのか、経済状況が好転して雇用問題が解決するのか、米国の信頼度が上がるのか。

「小沢詣で」というのも絶対おかしい。国民がなぜ政権交代を選択したのかを忘れているのではなかろうか。私たちが「非自民」を選んだ、すなわち「自民的なるもの」にノーを突きつけたことの意味が全然わかってないです。

悪いけど国民は首相なんか誰でもよくて、党利党略を超えて課題をきちんとひとつずつ片づけてほしいのが本心ではないでしょうか。しかし新しい首相はもう決まってしまいます。私は、トップには原発をなくしていくことと子どもの最善の利益を優先させてほしいと切に思うのです。