「共産」と「ネット・みどり」、正副委員長ポストから外される

2年続きの自・公・民社による「寡占」状態

5月30日に開かれた区議会では、例年のごとく議長と副議長の「辞職願」が提出され、ただちに議題とされてその場で選挙が行われ、最大会派から議長が、そして第2会派から副議長が選ばれました。これは恒例の年中行事。

同様に2名の議員選出監査委員から「辞職願」が出され、区長から補充の推薦があって議会に賛同を求められ、賛成多数により可決されたのもまた、いつものこと。例年と同じく、2名は最大会派と第3会派から選出されました。

そのあと常任委員会と特別委員会が開かれて正副委員長を決めるのも、毎年のこと。ただしこちらは「任期切れ」によるもので辞表は出ません。各委員会の委員長と副委員長は、会議規則で「互選により」決めることとされ、互選の方法はその場で決めています。規則なのでずっと長いこと、この方法で正副委員長の選出は行われてきました。

ただ、昨年は「共産」の会派にとっては、正副委員長に就く者がゼロという、それまでと異なる結果になり、今年も昨年同様となりました。そして昨年「くじ」ですぐろ奈緒さんが区民生活委員長の座を獲得した「生活者ネット・みどりの未来」も、今年は「共産」同様、正副委員長ポストから完全に外れました。

昨年の区民生活委員長が決まった「特殊な事情(こちら)」は、偶発的な要素と幸運が重なり可能となりましたが、今年はそのような状況になく、交渉会派の中で「共産」と「ネみ」だけが全役職ポストから排除されたことになります。

全役職とは、正副議長、監査委員も含めて24人。このすべてが自・公・民社の3会派27人から選出されたことになるわけです。3会派所属の議員で「役職なし」は3人しかいません。他方、共産と「ネみ」は11人中、役職ゼロです。

この現象が異常でないはずはありません。昨年の「特殊な事情」を除けば2年連続して同じことが起きている—。役職は、金額に差はあるものの報酬に「手当」が上乗せされる点が共通しています。

そのせいだ、とは言いません。ただ、この現象には大きな意志が働いている、ということは明らかです。