要注意! 体罰という名の暴力、教育現場への市長の政治介入

2013年1月19日 23時55分 | カテゴリー: 子どもと人権, 杉並と東京都の教育と教科書問題

大阪市立高校の男子生徒が学校での体罰を苦に自殺する、という事件がおきました。少年はバ

   冬椿の一種、ワビスケ

スケットボール部主将で、体罰は部活動中の顧問教師によるものです。この教師の体罰は日常的に行われていて、保護者がそれを肯定・容認していたらしいことも報道されています。 

この学校では、当の教師の指導力が高く評価されていたため体罰を批判する周囲の声はかき消されてしまい、試合の勝利だけが優先される歪んだ価値観にとらわれてしまっていたのでしょう。 

まったくひどい事件です。子ども同士のいじめは正直いって、防いでも防ぎきれるものではない、というのが私の意見です。でも体罰はそうではありません。元プロ野球投手が「『絶対に仕返しをされない』という上下関係の構図で起きるのが体罰。スポーツで最も恥ずべきひきょうな行為」とコメントしていますが、教師が理性をもって防ぐべきことだと思います。暴力を指導だなんて、ぜったいに言ってほしくない。 

体罰は原則としてやってはいけないが教育的指導的見地から行われるのなら認められるべき――というような論に私はまったく同意しません。どんなに「愛情を持って」「手心を加えた」ものであっても、結果として好成績をあげることになったとしても、です。 

大阪市では、公益通報制度を通じて2年前、この学校の体罰の存在が教育委員会に届けられていましたが、適切な調査がされずおざなりな対応に終わっていました。制度がきちんと機能していなかったということです。橋下市長は今回の事件に関して学校や市教委に政治的介入を強化しようといていますが、それより公益通報制度の実態について調査・検証を行うほうが本来すべきことではないのでしょうか。 

暴力事件に対し敢然とふるまう英雄的リーダー、という見方はあぶない。注意しましょう。