猪瀬知事の言い訳「アマチュアだった」は卑怯です

2013年12月20日 01時51分 | カテゴリー: 憲法・平和・社会, 自治と議会とまちづくり

12月19日、会派予算提案書を財務局長に提出

石原前知事の後継者として猪瀬直樹氏が都知事に就任してちょうど1年と1日目の12月19日、医療法人「徳洲会」から5千万円の資金提供をうけていた猪瀬知事が、自ら辞職を表明しました。 

5千万円がどういうお金なのかを明らかにするために、都議会定例会が閉会した後も総務委員会が開かれ集中審議が続行されました。しかし知事の説明は2転3転し、疑惑解明にはほど遠い状況でした。正直言って委員会の質疑は茶番劇を見せられているようでした。 

議会は、これ以上総務委員会を続けても真相は明らかにならないと判断し、法的拘束力を持つ「百条委員会」を設置することになりましたが、それが知事の辞職を促すことになりました。知事は百条委員会で追及されることを恐れ、辞職を決意したものと思われます。

 都政改革をうたって434万もの有権者に支持された猪瀬氏でしたが、立候補表明の前日に、贈収賄の疑いをもたれて当然の相手から大金を受け取ったこと、さらには知事選挙での運動員買収の疑いも明るみに出され、「改革派」のイメージは地に落ちました。 

「自分はアマチュアだった」と、まるで足をすくわれた被害者であるかのように猪瀬氏は弁解していますが、「政治とカネ」のワナに気づかなかったふりをしても通用しません。「個人的借金」というストーリーはとっくに破綻していたのに、辞意表明の場でなおも固執する姿は滑稽でしかなく、彼はけっきょく「改革」どころか古い金権政治のスタイルそのものを実行していたのではないか。「アマチュア」を言い訳にするのは卑怯です。 

11月22日の朝日新聞に最初にスクープされたとき「知らない」と答え、その数時間後には「選挙で応援してもらった」と言い換え、また数時間後には「個人的な借り入れ」とさらに言い換えた、その時点で猪瀬氏の政治生命は終わったのも同然でした。あの直後に辞職していれば、ここまで見苦しい詭弁を弄することにはならなかったでしょうに。 

この1か月間の都政の停滞によって、東京都は国に対する税制改正問題などの発言力を低下させ、逆にオリンピック関連の手続きなどに国の関与を強化させてしまいました。次の都知事選挙では、政権与党はさらに影響力の行使を強めようとねらってくるでしょう。 

いまこそ東京都を都民の手にとりもどす、それを実現させる知事がほしい。そういう政治をつくっていきたい、そう思います。