2014年の初めによせて

新しい年を迎えました。晴れやかさの一方で、落ち着かない不穏さが入り混じった気分のお正月です。 

不穏の原因の第一は、2012年12月の衆院選挙以来の国政の動きにあります。夏の参院選挙では、かろうじて国会のブレーキ役を果たしていた「ねじれ」が解けてしまい、環境・福祉後回しで土建優先主義の復活、脱原発撤回への方針転換、秘密保護法の制定、戦前回帰の復古主義への逆行など、安倍政権の暴走を許してしまっています。 

タイの政情不安、北朝鮮の不気味な動き、ロシアの自爆テロも不吉な気分を増幅させます。…と、あげればきりがありません。そんな中で昨年6月の選挙に挑戦した結果、都議会に議席をいただくことができたのは大きな収穫でした。 

都議会で活動するようになって、その形式的・権威主義的なこと、スケールの巨大さには驚きの連続です。けれど、9月の議会で初めて一般質問に立った私に対し、ほとんど恫喝ともいえる答弁で激高をぶつけてきた猪瀬知事が、3か月もしないうちに追い立てられるように退陣を余儀なくさせられるなど、思いもよりませんでした。 

果たして、また選挙です。今度こそ、都民の意思をかたちにできる知事の登場が待たれます。それが実現できるかどうか、都民の力が試されています。