性差別議会で「いじめ防止条例」が可決というジョーク

2014年7月17日 00時58分 | カテゴリー: 女性・ジェンダー, 子どもと人権, 憲法・平和・社会

 

7月3日、インタビューにみえた韓国の女性運動団体のみなさんの関心も高かった、都議会のセクハラ問題

あれからそろそろ1か月。618日、都議会で女性議員による一般質問の最中に男性議員が性差別ヤジを浴びせた事件のことです。当時は連日、新聞、週刊誌、テレビなどの取材陣が都庁に殺到し大揺れに揺れた都議会でしたが、いまはすっかりなりを潜めています。 

情報の大量消費社会なんだなあと思います。飽きっぽいメディアはそれでいいだろうけれど、議会に身を置く者はそうはいかない。このまま問題を終わらせることはできません。 

いまどき一般企業なら、面と向かって若い女性に「自分が早く結婚しろ」などと言えば大問題でしょう。それを本会議場で、たぶんウケをねらい、得意になって大声であてつけ、それをまた周囲の男性たちが下品に声を立ててはやし、中にはさらに低劣な言葉をかぶせ、その場にいた男たち(知事をふくむ)がさらに笑って同調した。 

その時点で罪の意識や後ろめたさなどみじんもなかったでしょうし、むしろ楽しかったのだろうと思います。いじめに似ています。というか、いじめそのもの。この定例会で「東京都いじめ防止対策推進条例」が成立したのはジョークとしか言いようがありません。 

女性蔑視についても全くわかってない。ヤジの当人の言い訳が女性都議に「早く結婚していただきたかった」というのでは、何がいけなかったのか、なぜ一都議にとどまらず全女性を敵に回すことになったのか理解していないことがよくわかります。 

当人だけでなく、傍観しつつ笑いの場(いじめ)に加わっていた男性たちも、女性が活躍できる社会とは具体的にどういうものなのか、いまの社会でなぜ女性が子どもを産むことに消極的にならざるを得ないのか、本当は考えたことがないのに違いありません。 

多数派から少数派への傲慢、パワハラが日常化した圧倒的男性社会で平然と人権侵害が繰り返されていた旧態依然たる風土が今回のことですっかり暴露されてしまいました。みっともないことですが問題が顕在化したことはよかったと思います。 

このうえは、心当りのある議員は自ら名乗り出て、あるいは名乗り出るよう促し、謝罪を行ってから、議会総体として女性問題や人権侵害について議論する場をもつことが必要だと思います。