「外環の2」住民の提案を受理せず放置し続ける不誠実~都議会一般質問より③

20123月、地下化で工事が始まった外環道ですが、地上部には「外環の2」道路計画が都市計画決定されたまま残っています。武蔵野の良好な住宅地域を分断する道路整備が進むことに異議を唱える都民がいることを、忘れるわけにはいきません。 

都市計画法には、都市計画の変更について市民側から提案できる制度があり、都はその手続きを定め、広く広報しています。この制度を使って、杉並区民が、区内の地権者154人の8割近くにおよぶ121人の賛同署名をもって、外環地上部街路「外環の2」の一部分の廃止を求める都市計画提案書を提出しました。 

201112月より、提案書に関する担当課からの指摘に対しては、再三にわたり折衝し、書類を求められるたびに、すべて整えて提出し直してきましたが、いまだに正式な受理がされていません。この間に「外環の2」建設事業はすでに一部着工し、廃止を求める市民の提案は放置状態となっています。 

このような都の態度は、都民の提案に対して不誠実と言わざるを得ません。都に見解を問いました。都は答弁で、「都市計画の提案については、都市計画の内容、理由書、区域を明らかにする図面、都市の環境や機能が確保できることを示す資料等の提出を求めている」としました。 

また、「平成23年8月に相談があり、その後打ち合わせを重ねてきた。本年4月、提案者より補足説明資料が提出され、現在、この提案が要件を満たしているか確認している」と言います。提案者が書類を提出したのは今年4月であって、それまでは事前の打ち合わせだったと言わんばかり。 

都民からの提案に対する行政の態度として、不信感を抱かせるものだったと思います。