都立高校の入試で多発した採点ミス~文教委員会の質問より

2014年7月28日 00時10分 | カテゴリー: 子どもと人権, 杉並と東京都の教育と教科書問題, 自治と議会とまちづくり

都立荻窪高校の2014年度入試において、採点ミスが発覚したことが発端でした。では他校はどうかと再点検した結果、なんと過去2年間に2211件ものミスがあったことが確認されました。文教委員会で教育庁の報告があったことを受け、620日の文教委員会で質疑を行いました。 

ミスはこの2年間で、全都立高校188校のうち175校において確認され、誤って不合格にされた生徒が 18人にも上ったことは異常事態といえます。規定により答案用紙の保存期間を1年間とされるため、2年以上前の調査はもはや不可能ですが、今回発覚した以外の13校でも、2年以上前にはミスを起こしていた可能性を否定できません。 

これまでのシステムに構造的な問題があると言わなければなりません。 

採点業務にあたる現場からは、採点日程が厳しすぎるという声や、入試方法が学校ごとに複雑多岐にわたり、多様になり過ぎたことを指摘する声が聞かれます。なかには「こういうことがいつか起きるのではと心配していた」という声さえありました。 

こうした現場からの声が届いていなかったとすれば問題です。また、答案用紙の保存期間をわずか1年とする規定も、妥当なものと思えません。見直しが必要と考えます。人的ミスはおきることを前提に、制度設計を1から見直し、今後の対策を立てるべきです。 

今回、設置された都立高校入試調査・改善委員会のメンバーには、本庁担当者と外部有識者のほかに、PTA代表も入っていますが、現場からの声をしっかりと受け止め、率直に話し合える場となることを期待したいものです。 

都教委は、追加合格者の18人に対して「本人や保護者の意向を踏まえ、転学、経済的補償などの措置をとりたい」とし、謝罪を始めました。入試の主人公を子どもと見るなら、子どもの学ぶ機会を保障することがその目的であり、入学者選抜はそのための制度であるべきです。