絶滅危惧種の生息地・多摩市連光寺を「緑地保全」 ~決算特別委員会の質疑より⑦

2014年11月14日 00時01分 | カテゴリー: 環境, 自治と議会とまちづくり

 多摩市の連光寺にある谷戸(谷状になった湿地)で、2012年の夏、宅地の開発事業者が調査したところ、カタツムリの1種「キバサナギガイ」などが生息していることが明らかになりました。「キバサナギガイ」はわずか1.5ミリしかない小さな貝ですが、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定された、全国的に見ても希少な陸産貝類だといいます。

 ここの谷戸は、数年前に開発計画が持ち上がりましたが、もともと、夏には蛍が飛び交うなど、良好な自然環境を有しているうえに、今度はたいへん珍しい陸産貝類が発見されたため、地域住民から、この地域を保全してほしいとの声が高まっていました。 

都としても、積極的に保全していく考えを示してきました。昨年度は、自然環境調査を行って現状を把握し、多摩市と連携しながら、開発事業者と、希少な貝類とその生息地の保全に向けた協議を継続的に実施しました。 

今年、この谷戸を含む緑地一帯を都の「保全地域」に指定する考えを明らかにし、これまでにすべての地権者から、保全地域に指定することの同意を取得しました。専門家の助言を受けて「保全計画案」を策定し、6月、保全地域指定について、自然環境保全審議会に付議。 

8月には地元住民に対する説明会を開催し、9月には審議会から「指定は妥当」との答申が得られたことから、保全地域の指定案と保全計画の案について公告・縦覧が行われました。 

多摩市連光寺の希少な貝類とその生息地の保全について、生活者ネットはこれまで、積極的な対策が採られるよう、その推移を見守ってきましたが、このように手続きが順調に進んでいることは、高く評価したいと思います。 

今後、このような希少な貝類の継続的な保全を図るため、行政だけではなく、地域の住民や活動団体など、多様な主体の参画を得ることが重要と考えます。ぜひ、このような人びとともよく話し合い、連携しながら保全活動を進めるよう要望しました。