文教委員会の教育庁質疑より2 ~都立学校のSSW活用、息の長い取り組みを

2015年12月17日 07時23分 | カテゴリー: 子どもと人権, 杉並と東京都の教育と教科書問題, 自治と議会とまちづくり

杉並区のスクールソーシャルワーカー(SSW)は、導入当時4人から現在は9人に増えました。当初よりSSWに対し高度に専門的な立場から助言を行うスーパーバイザー(SV)が配置され、SSWの専門職としての適切な活動をサポートしてきたといえます。

 私は、SSWを活用する上で重要なのは、社会福祉の専門家としての質を担保することであり、数の確保よりも重視すべきは質、ということだと考えています。

 都立校に任用されているSSWの資格や経歴について質問したところ、厚労省が認定する社会福祉士または精神福祉士のいずれかを資格要件としており、他の自治体等でのSSW勤務経験者や、現に大学等で講義を担当している講師などとのことでした。

 都教委が専門性の高い人材を確保したということで、期待したいと思います。そして、その人たちが存分に動くことができるように、都教委は学校現場や関係機関などにおける環境整備に配慮を求めました。

 SSWは活動を始めてまだ半年ですが、不登校の生徒の家庭を訪問し、保護者との話し合いを行ったことで地域の福祉機関からの支援につながり、生徒が登校できるようになった事例や、モデル校からは、SSWの支援によって効果的な問題解決につながったなどの成果があったとのこと。

 これまでのSCの存在に加えてSSWを配置することの意味は大きいと思います。SSWは、学校や家庭、児童相談所など地域の関係機関などと連絡調整を行い、子どもの権利擁護の観点から、子どもの力が引き出せるように環境を整えていく、という働きをすることになりますが、これはすぐに結果が出せないことも多いと覚悟すべきです。

 先日、文科省が公表した問題行動調査の結果を受けて、都教委は今後の対応策を示しました。また、不登校・中途退学対策検討委員会の中間のまとめも出していますが、いずれにおいても、SSWへの期待が明記されています。

 教育問題の解決に福祉的なアプローチで、福祉分野の力を借りて、都教委は息長く取り組んでほしいと思います。