豊洲「盛り土」問題、道路「補助315号線」も原因では ~10月都議会の一般質問より④

2016年10月14日 22時16分 | カテゴリー: 水とみどりと外環自動車道, 自治と議会とまちづくり

なぜ盛り土ではなく、地下空間となったのか。その理由として、都市計画道路補助315号線の存在があると考えます。

この道路があるがために、水産卸売場棟と水産仲卸売場棟の2つの街区が否応なく分断され、道路の高さによって制約を受けるため、その下には盛り土を設ける余裕がなく、かろうじて市場施設にターレ(荷物運搬車)のための連絡通路が設置された、と考えられるからです。

補助315号線は1993年に都市計画決定されましたが、その時点では豊洲に市場をつくる計画はなく、2001年、石原知事が豊洲への移転を決め、2003年に新市場基本構想を出したときでさえ、補助315号線は計画だけでまだ影も形もありませんでした。だからこのときが、道路そのものの必要性の有無を見直すこともふくめて、都市計画を見直せるチャンスだったのです。

中央卸売市場という施設の重要性を考えると、この道路計画自体を見直し、敷地の上部を大胆に通る高架道路とすれば、40ヘクタールという広大な敷地全体が有効に使えるような設計ができたはずです。東京都が行う大事業なのだから、そういう発想がなかったとすれば不思議です。

そこで、市場と道路との関係は、どのように検討されたのか質問したところ、次のような中央卸市場長の答弁でした。

「補助第315号線は、豊洲地区と有明地区を連絡する広域幹線道路であり、産地や買い出し人の車両等をスムーズに市場に導くためにも重要な役割を果たすものである。…一部を高架道路とし、高架下に水産卸売場棟と水産仲卸売場棟とを結ぶ連絡通路を設けることで、閉鎖型市場による高度な衛生管理を実現するなど、市場としての一体性を確保している」。

けれども、図を見る限り「市場としての一体性を確保」というより「分断されて別々の街区になった」というように見えます。

豊洲市場315号線この質問をした後になって、この315号線下の土壌から汚染が見つかりました。ここは「千客万来」と同様、市場施設並みの汚染対策が必要な土地とはされていなかったようです。