無駄な公共事業「八ッ場ダム」事業費増に反対 ~10月議会の一般質問より⑧

2016年10月24日 20時11分 | カテゴリー: 水とみどりと外環自動車道, 環境, 自治と議会とまちづくり

都政報告遊説。世田谷、練馬、武蔵野の生活者ネット議員が参加した 荻窪駅北口で 10/30

世田谷、練馬、武蔵野の生活者ネット議員が参加した、都政報告遊説。 荻窪駅北口で 10/30

今議会に、八ッ場(やんば)ダムの事業費増額に対する同意がはかられました。1986年以降、5回目となる基本計画変更に伴い増額されるものです。当初、2000年度に完成予定、事業費2110億円だったものが、計画変更で工期延長と事業費増額を繰り返し、今回は720億円増額し5,320億円、都の負担分の増額は99億円にものぼります。

そもそも、八ッ場ダムを建設する根拠は、水道水源が足りないというものですが、水需要は20年以上減少しています。にもかかわらず都はまだ水需要が増える予測を出しており、実績とのかい離はどんどん開いています。

治水の面でも、利根川・江戸川における八ッ場ダムの効果は非常に小さいだけでなく、東京の水害はゲリラ豪雨による内水氾濫ばかりであり、局地的な豪雨には全く役に立ちません。

八ッ場ダムは、これほど必要性がないにもかかわらず事業費が膨らみ続け、まさに「小さく生んで大きく育てる」無駄な公共事業の典型と言えます。

今後、現地の地質の脆弱性による地すべり対策や本体工事の遅れなどで、さらなる事業費の増額や工期の延長が予想されます。このことを都はどう考えるのか、見解を問いました。

都市整備局長の答弁は次のようなものです。

「八ッ場ダムは、利水、治水に必要不可欠な施設である。利水面では、この夏の渇水に対して、八ッ場ダムがあれば、取水制限は行わずに済んだと推計されている。治水面でも、台風などの広域的な豪雨への備えを強化し、首都東京の治水安全度の向上を図る上で、重要な施設。

地すべり対策などの残事業もおおむね確定し、工事は終盤を迎えており、国は、今回の基本計画の変更に際して、今後想定し得る事業費の増要因を十分に考慮し、2019年度完了に向けた工程の精査も行っている。

都は、引き続き、国に対して、工期の厳守と徹底したコスト縮減を強く求め、八ッ場ダムの一日も早い完成を確実なものにしていく」。――まったくすれ違いの議論でした。