高校生を自衛隊「体験入隊」に送るのか ~11月8日の文教委員会<教育庁>事務事業質疑より⑥

2016年11月26日 15時09分 | カテゴリー: 仕事と産業, 子どもと人権, 憲法・平和・社会, 杉並と東京都の教育と教科書問題, 自治と議会とまちづくり

2020東京大会 海の森ボート・カヌー競技場予定地を視察 11/9

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2013年、「都立高校の防災訓練における自衛隊との連携及び駐屯地での宿泊訓練の中止に関する陳情」が提出され、1127日の文教委員会で審査が行われたとき、次のように述べました(こちら)。

「自衛隊は、国際法的には軍隊とみなされ、災害被災地に赴いて救助救援活動を担うことがあるものの、他の国の紛争地帯に派遣され軍事的な活動に従事することもある組織であり、教育現場との連携には慎重でなければならないと考えます。」

この陳情は不採択となりましたが、2014年にも自衛隊駐屯地で都立高校生の23日の宿泊訓練が実施され、その後、この2回の宿泊訓練が、いずれも防衛省の側としては「陸上自衛隊隊内生活体験」という名目の位置づけであったことが、市民の調査によりわかっています。

「陸上自衛隊隊内生活体験」とは何か、陸上自衛隊のHPには、「自衛隊の駐屯地等で、隊員と同じような日課で起居宿泊する生活を通じて自衛隊の実際の姿を広く知り、理解を深めていただくための体験」であると書かれています。

具体的には、同じくHPで「隊員と同じような日課で起居宿泊する生活を通じて自衛隊の実際の姿を広く知り、理解を深めていただく」と紹介され、その内容は「防衛問題、自衛隊の現状説明/個人・集団行動に関する基本動作(基本教練)/体育/隊内見学、戦車等への体験搭乗/隊員との懇談等」とあります。

防災訓練というより、いかにも「体験入隊」のプログラムにしか見えません。「細部は申し込まれた団体等の責任者と受け入れ部隊との相談により決定」とされているので、あるいは防災の話をここに加えることが可能かもしれません。

しかし、自衛隊は武器を扱う職業であり生命が危険にさらされる可能性があること、海外紛争地に派遣される可能性があることから、まるで自衛隊への「体験入隊」のような活動に対し、保護者から不安の声が上がるのは当然です。

仮にも高校生を「防災訓練」と偽って自衛隊の「体験入隊」に送り込むようなことがあってはなりません。