基準超過の数値は汚染の証拠では ~1月31日の豊洲市場移転問題特別委員会の質疑より②

2017年2月13日 14時04分 | カテゴリー: 環境, 自治と議会とまちづくり, 食と農業

杉並区内で保育や福祉の事業に携わる仲間たちと歓談 杉並区生活クラブ運動グループ地域協議会の新年交流会で1/15

杉並区内で保育や福祉の事業に携わる仲間たちと歓談 杉並区生活クラブ運動グループ地域協議会の新年交流会で1/15

地下水モニタリング調査の8回目と9回目に検出された汚染物質は、専門家会議が提言した環境対策が約束通りに施され土壌も地下水も浄化されていれば、出るはずのないものでした。

盛り土といい、地下水管理といい、対策上の約束が守れなかったことに加え最低環境基準を満たすこともできず、基準値を大幅に上回る汚染物質が検出されたことを、都はどのように捉えているのか。

質問しましたが、「これまでの調査結果と大きくかい離し、現時点で評価できない」「再調査を実施中であり、その結果について次回の専門家会議で評価・検証する」と、すべて専門家会議任せです。これでは責任転嫁と言われても仕方ないでしょう。「暫定値」として評価を先送りにすることは、都民の不信感をさらに大きくさせると懸念します。

今回検出されたベンゼン、シアン、ヒ素の値、その毒性はどの程度のものか。環境影響や健康への影響が考えられるのか。揮発によって建物の内部にも侵入し、生鮮食品への汚染につながることがないといえるのか。

この質問に対して都は、「豊洲市場においては、地下水の飲用や人が有害物質を含む汚染土壌に直接触れることがないため、健康への影響は生じない」、「建物内部の1階部分では、これまで環境基準値の超過は検出されていないことから、現状において問題ない」との専門家会議の見解を繰り返しました。

しかし、今後、建物の経年劣化により、ひびやすき間が生じることはないのでしょうか。蓋となるはずの盛り土がないことも懸念材料です。現に地下ピットの空気からは水銀も出ています。空気の測定頻度を密にすべきです。

存在しているものが検出方法の不適切や不手際によって検出されないことはありえますが、ないものが数値として出てくることはありません。急激な上昇値が72か所ものポイントで検出されたことは、汚染が現実に存在していると認識すべきではないでしょうか。

専門家会議は、これまで不検出だったものが、急に数値が跳ね上がったことの説明ができないとして、今回の数字を「暫定値」なる仮の値としました。暫定値とはそもそも何か。暫定値として扱うことの意味は何なのでしょうか。