「暫定値」とは何か ~1月31日の豊洲市場移転問題特別委員会の質疑より③

2017年2月18日 01時09分 | カテゴリー: 消費者, 環境, 自治と議会とまちづくり, 食と農業

専門家会議は、9回目の地下水モニタリング調査で、急に跳ね上がった数値を「暫定値」なる仮の値としました。暫定値とはそもそも何か、辞書によれば「正式な値ではなく、一時的な目安などとして、臨時に設定された値」とあります。

しかし正式であろうがなかろうが、いったん検出された事実は記録として残ります。ないものが「ある」として検出されることはあり得ないので、18回の数字の方を疑うべきではないでしょうか。

都は、「地下水モニタリング調査においては、都の監督員が採水時に立ち会うか、または写真や資料などで確認している」「分析については、計量法に基づく計量証明書を発行し適切であることを確認している」と言い、今後、専門家会議の関与のもとで、再調査や業者へのヒアリング、資料の確認等を行っていく、としています。

過去の検査結果を検証し直すことはできないそうです。また、「今回のサンプルについては保存しているが、採水後、時間が経っているため、検体としては適当ではない」とのことでした。揮発性の物質は空気に触れた瞬間から空気中に拡散してしまうからです。

過去8回の調査の調査機関と分析機関に対して、調査方法等を問う必要があります。都は、専門家会議の関与の下で、「調査報告書をはじめとした関係書類や、施工を記録した写真などを確認するとともに、受託会社等に対し、環境局立会いのもとヒアリングを行う」とのことでした。

調査のし直しを3月に結果を出すため29か所に限定して行うとのことですが、29か所では不足だと考えます。早く結論をと言っていた事業者でも、今回のような事態となった今は厳密な再調査が実施されることを望んでいるのではないでしょうか。むしろ必要な時間をかけて全地点で再調査すべきだと考えます。

また、再調査の結果、さらに違う値が出た場合、複数の検査機関に委託してそれぞれ違う値がでた場合、違う値のどれを信じるのか質問しましたが、「3月開催予定の専門家会議にて審議していただく」と答えるにとどまりました。