3月22日の文教委員会の質疑より① ~組み体操の事故を二度と起こさないために

2017年4月25日 22時27分 | カテゴリー: 子どもと人権, 杉並と東京都の教育と教科書問題, 自治と議会とまちづくり

学校行事で行われる組み体操の安全対策について、20159月に大阪府の中学校の運動会で生徒6人が重軽傷を負った事故があったことを受け、直後の文教委員会で質問しました。その際、都内で年間700件も事故の起きている組み体操について、事故の情報を収集・分析し、専門家を交えて未然防止マニュアルをつくるべき、と提案しました(こちら)。 

当時の答弁は「事故の未然防止を徹底していく」という当たり障りのないものでしたが、昨年1月、都教委は有識者会議「体育的活動における安全対策検討委員会」を設置し、体育の授業や部活動での組み体操などについて、危険性と安全指導を協議しました。 

その結果、2016年度の都立学校における学校行事の組み体操について、いわゆる「ピラミッド」「タワー」を原則、休止とする方針を都教委は決定し、多くの区市町村でも同様の対応がとられました。ところが組み体操を実施した学校もあったことが質疑からわかりました。 

2016年度、小学校849校、中学校136校、高等学校8校、中等教育学校2校、特別支援学校10校で組み体操を実施しました。事故も起きています。小学校で83件、中学校19件、高等学校1件、そのうち「ピラミッド」や「タワー」による事故は、小学校4件、中学校6件ありました。傷害の状況は、骨折が83件、次いで頭部の打撲、歯の損傷の順となっています。 

小学校の事故83件、中学校19件のうち「ピラミッド」「タワー」がそれぞれ4件と6件ということで、組み体操の事故は「ピラミッド」「タワー」以外で多いことがわかりました。 

今後、事故を未然に防ぎ、安全に組み体操を実施するためには、専門家のアドバイスやガイドラインを示すなど、自治体への支援が必要です。質問したところ、3月末までに「体育的行事における安全対策ガイドライン」を作成し、組み体操を予定している学校と所管の区市町村教育委員会を対象に実技講習会を実施することで、指導力の向上と事故防止を徹底させる、との答弁でした。 

昨年には都立高校でプールの飛び込み指導により頭部を打つという重大事故が起きてしまいました。組み体操に限らず体育活動には危険が潜んでいることを常に意識する必要があります。安全な体育活動が行えるよう、都教委は確実に対策に取り組むことを求めました。