ホームレスへの配慮を2020五輪大会レガシーに ~6月2日都議会の一般質問より①

「自由と平和のために行動する議員と市民の会」主催の共謀罪反対集会 左からそね文子区議、小松久子、けしば誠一区議 阿佐谷駅で 5/28

2012年のロンドンオリンピックでは、大会を契機にホームレス政策が進み、自治体と市民活動団体の連携した取り組みにより、大会後、「ホームレスを排除しない」というレガシーを残しました。 

一方、東京都は、ホームレスの地域移行をすすめていますが、施設入所の促進や支援の提供だけでなく、人々を包摂する都市に東京を変えていくという発想が求められます。「2020年に向けた東京都の取組」の中で、共生社会の実現を掲げているものの、ホームレスについての言及はありません。 

2020年東京大会においても、ホームレスへの配慮がレガシーとして定着されることが必要と考え、小池知事に見解を求めたところ、次のような答弁が返ってきました。 

2020年大会では「多様性と調和」を大会ビジョンの基本コンセプトの一つとしている。「2020年に向けた実行プラン」においても、多様性が尊重される「ダイバーシティ」の実現をめざして、さまざまな施策を推進しており、ホームレスの一日も早い自立をめざし、生活の安定に向けた総合的な対策に引き続き取り組む。 

ホームレスへの配慮については、その置かれている状況や自立支援の必要性について、都民の理解を促進するため、啓発等を行う。 

 

オリンピック・パラリンピックの開催が契機となって東京が「多様性が尊重される都市」となるなら、2020年大会を招致した意味があったというものです。せっかく主催都市となるのだから、ぜひ人権尊重の精神をレガシーとして後世に残してほしいと思います。