2018年8/28~8/30 韓国スタディーツアーのこと①

828日から30日までの3日間、自治体議員立憲ネットワーク(立憲ネット)の韓国スタディーツアーに参加しました。私にとっては3度目の韓国です。過去2回は、1998年に生協連合会の研修ツアーに参加したときと、杉並区議だった2012年に杉並区との交流自治体であるソウル市瑞草(ソチョ)区との交流事業の一環で派遣議員のひとりとして行ったときです。

8月29日ソウル市 対話文化アカデミーの前で。左からツアー団の角倉さん、山内さん、小松、松谷さん

 

98年、韓国は生協という形態を法的に位置づけるしくみのない時代でした。でも共同購入活動によって「ACT LOCALLY(地域で行動し)」を実践し始めた地域の女性たちが環境問題に目覚め、「THINK GLOBALLY(地球規模で考える)」の行動につき動かされていく、その若い情熱のようなまぶしさが印象に残った旅でした。 

2012年のときは公式行事として式典への列席がメインで公務でもあったし、先方(瑞草区側)のおもてなし攻勢に気圧されるようだったことを覚えています。驚いたのは、式典の中で「杉並区の教科書採択問題」が「解決できた過去の交流史の汚点」という位置付けで率直に述べられたことでした。 

杉並の一行の中には問題の「つくる会」教科書を肯定していた保守派議員もけっこういたのに、その人たちをおもんぱかるとか、忖度するなどは全くありませんでした。そして今回、韓国で会った人たちには「杉並区の教科書問題」が広く知られた事実だということを知りました。 

今回の参加者は、立憲ネット共同代表で静岡市議の松谷清さんと群馬県議の角倉邦良さん、生活者ネットワーク都議の山内玲子さん、それに私。旅の目的をひとことで言うなら「南北朝鮮の関係が劇的に変わりつつある現在、東アジアの非核・平和を地域の活動現場から展望する」ということでしょうか。 

この趣旨に沿ってコーディネートをしてくださったのが、韓信大学教授の李起豪(イ・キホ)さん。イさんは旅の企画・事前調整をし、全行程に同行してくださっただけでなく、ガイドも通訳も、さらにはドライバーまで買って出てくださいました。期待以上に充実したツアーになったのは、すべてイさんのおかげです。