私たちの運動の出発点「石けん」、調査から質問へ

2009年12月1日 08時18分 | カテゴリー: 活動報告

09年第4定例会議会質問より⑤ 石けん編その1

石けんの利用を広げる活動をしているみなさんと、区の職員にヒアリングを行う
石けんの利用を広げる活動をしているみなさんと、区の職員にヒアリングを行う
生活者ネットワークの前身が1977年に練馬区で発足したとき、直接の原動力になったのは「合成洗剤追放」の運動でした。

天然油脂とアルカリからつくられる石けんと違い、石油からつくられる合成洗剤は、家庭排水に混じって下水管を通り、分解されないまま川の水質を汚染して水中生物にダメージを与える—。そのことに気付いた、主に女性たちが「加害者にならない、環境に負荷を与える生活を見直そう」といって政治活動を始めたのが出発点です。

杉並でも17年前に生活者ネットは市民グループの人たちと議会請願活動をしていますが、審査されないままに立ち消えになってしまいました。

今年、新たに市民グループの若い世代の方たちが、石けんの使用を広げる活動の一環として区施設における石けんの使用状況を調査しました。調査したのは、地域区民センターや保育園、幼稚園、小中学校などのトイレや給食室・調理室、保健室、給湯室に置かれている洗浄剤の種類です。

それを受けての、今回の質問です。

合成洗剤の何が問題か。それは、汚れを落とす成分、合成界面活性剤の代表的な物質であるLAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸)やAE(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)などは水中の生態系に悪影響を及ぼすことがわかっており、またPRTR法で有害物質と認定されています。

PRTR法とは、化学物質排出移動量届け出法、すなわち特定の化学物質について、その環境リスクを減らすために、事業者が自ら排出量・移動量を把握し国に届けなければならない、と定めた法律です。

一方、石けんの界面活性剤に使われる脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムは、水で薄まると界面活性力を失い、CO2と水に完全に分解されるので、排水後の生き物に対する安全性の点でより優れていることは明らかです。

このような論点から区に質問した内容については次回に。