危ない(かもしれない)電磁波とどうつきあうのか

2009年12月20日 21時41分 | カテゴリー: みんなの健康と福祉

手遅れにならないうちに対策を

送電線の近くでは白血病のリスクが高まるという
送電線の近くでは白血病のリスクが高まるという
化学物質に過敏な人とそうでない人があるように、目に見えない電磁波に過敏な人がいます。皮膚炎の症状から頭痛・吐き気やうつ病のようなものまで、健康被害がおきてしまう人がいるといいます。

電磁波は「敏感でない人は大丈夫」と考えてよいものなのか、それともだれにとっても有害な(と推測される)ものなのか。ちゃんと知りたいと思い、科学ジャーナリストの植田武智さんを招いて電磁波の学習会が17日、都議会生活者ネットワーク・みらいの主催で開かれたので参加しました。

植田さんは『危ない電磁波から身を守る本』『しのびよる電磁波汚染』などの著書のほか、環境ホルモンや食の問題に関する著作もあります。

電磁波の危険性については、結論からいうと後者のほう。以前ある雑誌で、送電線の下に大量の電磁波が放出されているので「蛍光ランプをかざすだけで点灯する」写真を見て驚いたことがありますが、送電線の磁場で小児白血病の発生リスクが2倍近くになる、というデータにはショック。

しかもごく普通の住宅地でも配電線近くでは少なくない電磁波が計測されること、さらにケータイ電話が発する電磁波の脳腫瘍にかかる危険リスクは、特に子どもにおいて危惧されること…なども怖いと思います。

「電磁波とは何か」ということについては、正直言って理解できませんでした。難しくて(!)。ただ、現在のところ有害かどうかの確実性がない、ということは理解します。そしてたとえそうであっても「予防原則」をここに適用すべき、という植田さんの主張は全くそのとおりと思いました。

小学生からお年寄りまでこれほどケータイが普及し、まるでみんなで「生体実験中」であるかのような現在、少なくとも、国が調査を開始し、事業者の持つデータを出させ、健康被害者や専門家を交えたリスクコミュニケーションの場を設置すること、などがすぐにも求められます。

「メカニズムがわからないからといって対策が遅れた例はいくらでもある」。これも植田さんの言葉。私たちはおそらく電磁波とこれからも付き合っていくことになるのだから、対策は早いほうがいい。そう思います。