杉並区の積立条例は「減税」より「災害対策」としたほうがよくわかる

2010年3月14日 23時22分 | カテゴリー: 自治と議会とまちづくり

基金のタイトル修正動議を提案したが否決に

動議否決ののち記名投票で行われた「減税基金条例」の採決
動議否決ののち記名投票で行われた「減税基金条例」の採決
鳴り物入りで推進されてきた「減税自治体構想」。その具体化すなわち「減税基金条例」は、よくも悪くも今議会定例会の目玉であり最重要議案です。本会議に上程ののち予算特別委員会に審議が付託されていました。

2月28日には日曜日ながら特別日程が組まれて朝から6時過ぎまで集中審議が行われ、予算委員会最終日の3月11日、内容の一部修正案が動議として出され賛成多数となり、本会議での可決が確定的となりました。

私は、そもそもこの構想の実現として「積立基金」の話が出始めた当初から「なんだかヘン」という思いが強くして、「10年後に区民税10%減税、20年後15%、100年後に無税」をとても信じる気になれないでいたので、委員会では賛否拮抗する議論になるのだろうと予想していたのですが。

とくに腑に落ちないのは、区が「減税のため」といいながらそのメリットに疑問をはさむと「強固な『財政のダム』を築いて大規模災害のときには取り崩し復興資金に充てる」と繰り返し強調してきたことです。

だったら減税のためではなくて「大規模災害が起きたときのため」とすればいいのに。公益のため義務として納めた税金なのに個人への減税という形で還元されるのは承服できない、という人も、災害対策ならば納得するでしょう。それにだいたい、減税がたとえ可能になったとしても魅力的といえるほどの額にはならないのです。

そう。区は今回「減税基金」を創設するために「災害対策基金」を廃止することになりますが、減税でなく「大規模災害のため」の基金とすればなんとわかりやすく、目的としても納得できることか。

だったら名前を変えればいい。条例中の「減税」という部分を「大規模災害対策」に置き換えるだけ、というごくシンプルな修正だけで十分。

そのように考えて、12日の本会議で堀部やすし、松尾ゆり両議員と生活者ネットの私たち2人は、条例のタイトルを「減税基金」でなく「大規模災害対策基金条例」に修正するべく動議を提出しました。

だれもが「もっとも」と思ったはずですが、果たしてこの動議は賛成少数で否決となりました。