区長が変わると区政が変わる あたりまえですが

所信表明で「反山田」色 鮮明に

生活者ネット総会で
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9月8日から区議会定例会です。初日に区長が述べる所信表明演説の内容が1日、他の議案とともに示されました。一読して感じるのは、前任者批判の強いこと。

杉並区政に新風を吹き込んだことを評価する、としながらも議論なき独断的な運営、区民や職員に対する信頼が乏しかった、独自の歴史観や道徳観、イデオロギー色の強い主張、トップダウンの組織運営が組織活力の低下を招いた…など、率直な山田批判の言葉がつづられます。

杉並独自の教師養成塾「師範館」の新規募集をやめたことは前区長がまだ在任中に報告されましたが、あれほど世の中の注目を集め議会で喧喧ガクガクの議論のすえ、ついこの前議決された「減税自治体構想」について、新たな積み立てはしないという——。

驚くべきは、来年の夏休み終了までに全小中学校の教室にエアコン設置、という英断です。さらに「教育憲章」について「策定の必要性を含めゼロベースで」議論、と。

減税自治体構想や教育憲章の制定に賛同してきた人たちはこれに議会でどう対応するつもりなのか。

先日、教育委員会での小学校教科書の採択審議を傍聴し、もう杉並区で「つくる会」の歴史教科書が採択されるようなことはないだろうと確信しましたが、「首長が変わると区政が変わる」ことに今は新鮮な驚きを感じます。

ただ、「今は」新鮮でも区政の実体をつくっていくのはこれからです。実体がつくれなければ新鮮さはすぐに色あせ期待がしぼんでいくもの。これは鳩山政権の誕生から数か月間の国政で見てきたことです。

定例議会では区長の所信について質問を予定しています。日程が決まったらお知らせします。傍聴においでください。

ところで写真で着ているブラウスは最新作です♪