サイレントマジョリティの声を生かす「プラーヌンクスツェレ」導入を求めたが 

2011年2月18日 10時38分 | カテゴリー: 自治と議会とまちづくり

2月議会の一般質問より②

阿佐ヶ谷駅前にて 後ろは文京区議選に挑戦する藤原みさこさん
阿佐ヶ谷駅前にて 後ろは文京区議選に挑戦する藤原みさこさん

昨年秋に実施された基本構想アンケートでは5千通近い返答があり、「協働の地域づくり」についての問いでは回答者の8割以上の人が「参加したい」と答えました。杉並区民の区政への関心の高さと積極性がうかがえます。

しかし回答者は男女比が4対6、年齢は60代以上が約7割を占め、30代以下の人は1割未満。年代層の偏りが見られました。介護や医療問題が「10年後に必要なこと」の1、2位に挙がったのは当然と思われます。

アンケート方式はサイレントマジョリティの声を拾うことはできないしくみです。また意見を返し・返されるやり取りを経て議論を深めることは望めませんから、アンケートとは別の市民参加の工夫が必要です。

そこで提案したのが、ドイツで考案された市民参加の手法「プラーヌンクスツェレ(市民討議会)」です。「プラーヌンクスツェレ」はドイツ語で、英語でいうと「プランニング・セル」、日本語の直訳は「計画細胞」です。

日本では一般的に「市民討議会」という言葉があてられ、最近自治体での実践がひろがりつつあります。この方式の長所は、住民基本台帳などからの無作為抽出によって呼びかけるため、参加するかしないかは呼びかけられた人の自由意志ではあるものの、まんべんなく多様な市民の参加が期待できることです。

また有償であるために参加者の責任感が確保できること、少人数による密度の濃いグループ討議、討議に臨む際に必要な情報提供を受け準備が保障されること、参加者の投票による決定、などを特徴としています。しくみの設計は裁判員制度に似ていると考えればわかりやすいかもしれません。

自治体で導入が広がっているというのは、どこも「新しい公共」の実体化の必要に迫られる現在、量・質ともにより高度な市民参加が求められているため、このプラーヌンクスツェレに可能性を見出しているからだと思います。

杉並区でもこの方式を取り入れるよう求めましたが…。