朝鮮第9初級学校を支援する「サランの会」設立

2011年4月13日 00時07分 | カテゴリー: 杉並と東京都の教育と教科書問題

みんなが支える地域のウリハッキョ

「サランの会」総会の後 長谷川さんと
「サランの会」総会の後 長谷川さんと

民主党政権の「高校無償化」はいい政策だと思います。この制度が始まることになり「政権交代してよかった」と思いました。ところが朝鮮学校だけを対象から外す方針が示されたことで、その評価に汚点がつくことになってしまいました。

朝鮮学校にも「無償化」制度の適用を、という声は差別や人権問題にとりくむ多くの人びとの間からおこり、杉並区の教員、長谷川和男さんを中心にネットワークが形成されました。昨年3月、6月、9月に行ったデモは回を重ねるごとに参加者も賛同団体も数を増しました。杉並・生活者ネットワークも賛同団体です。

政府への要請行動もくり返し行いましたが、制度そのものは施行されたものの朝鮮学校は無償化の対象から外れたまま、年度を越えてしまいました。この春に高級学校を卒業する子どもたちが在校のうちに適用を勝ち取りたい、と活動しましたが希望はかなっていません。

この運動と併行して今年2月11日には「日朝教育交流のつどい」が第9初級学校で開かれることになり、そのための実行委員会の席上で「第9」を支援する組織の設立が長谷川さんより提案されました。

そして3月29日、「第9」を守り支え、民族教育に対する制度的差別や民族差別の解消に向けて行動する「阿佐ヶ谷朝鮮学校サランの会」結成総会が開催されました。無償化排除問題での活動を契機につながった人たちが、「第9」という地域の学校を現場に、問題解決に取り組んでいこうとするものです。

大震災がおきたことで、他の問題も津波に流されたかのごとく報道されなくなっていますが、3.11前にあった社会問題のいろいろ、貧困、雇用、家庭での介護、温暖化…などは決して「消えた」のではなく、ただ見えなくなっているだけです。

でも、非常事態には社会的に一番弱い立場の人たちに困難さのしわ寄せがいってしまいがちなことをとらえなければなりません。朝鮮学校の子どもたちにとって最近さかんに流れる「日本はひとつ」「国難を一丸となって乗り越えよう」というメッセージが排除を助長していないか、目を凝らしていないとと思っています。