温泉のまち・別府の「総合計画」と福岡市の「共働事業提案」など

2011年10月31日 00時04分 | カテゴリー: 自治と議会とまちづくり

総務財政委員会の視察にて

 寂しいけど懐かしい 別府市のアーケード街
 寂しいけど懐かしい 別府市のアーケード街

10月26〜28日の3日間、総務財政委員会の視察で別府から福岡、北九州の各市役所を訪問してきました。今回の調査項目は、大分県別府市では、総合計画の策定についてと、「まちづくり出前トーク」について。

昨年12月に制定された別府の総合計画は「基本構想」と「基本計画」の2段構え。杉並区と同様です。杉並の「基本構想」がついこの24日に開かれた審議会で「答申案」が確定したところで、昨年12月から審議会に参加してきた者として関心があるところです。

一番思ったのは、制定して3か月後におきた東日本大震災の教訓を、総合計画に採り入れられなかったことについて感じていることは何かということ。

それを質問すると、原発事故を受けてエネルギー問題を見直すなかで「温泉の多目的活用」を考慮すればよかった、という答えが返ってきました。

なるほど。温泉のまちらしいエネルギー自給の取り組みを、いまからでも検討してはどうだろう、と思いました。別府市の「市民憲章」は「美しい町をつくりましょう。温泉をたいせつにしましょう。お客様をあたたかく迎えましょう」とあります。

なんて素朴な市民憲章でしょう。それほどに大切な、頼みの綱の温泉とともにあるまちから、かつてはあったに違いない活気が失われた景色に、自分では何もできないくせに心が少し痛みました。

27日の福岡市では「共働事業提案制度」と「事業仕分け」について話を聞きました。「協働」ではなくて「共働」。この字を使う「きょうどう」がある、と以前に聞いたことがありますが、それがこの福岡でした。

聞けば前市長の造語だそう。「行政と市民が対等に、ともに汗して働く」という意味が込められているそうです。24日の基本構想審議会でも「杉並区の『協働』の実態は下請けではないか」という趣旨の問題的がされたばかり。福岡でその点が克服されているなら、杉並は見習いたいものです。

杉並区がかつて、NPOからの発想で事業を提案し行政と「協働で」実施していた「協働事業提案制度」と福岡の制度はいろいろな点でよく似ていたので、てっきり「福岡が杉並を真似た」のかと思いましたが、どうもそうではないようでした。