原発事故を棚に上げて核実験抗議とは

2012年2月4日 01時49分 | カテゴリー: 憲法・平和・社会, 核・放射能・エネルギー, 自治と議会とまちづくり

偉そうに何を言うか

アメリカ合衆国が昨年秋に新型核実験を敢行したことに対する抗議の文書が区議会議長名で1月11日、オバマ大統領あてに送られました(こちら)。

昨年6月28日付で同様の抗議の文書が同大統領に送られたときは、事前に議会運営委員会理事会で文案の内容が検討され、「生活者ネット・みどりの未来」は修正案を出しています。

なぜなら、原案には日本が起こした福島原発事故によって世界中に放射能への不安と汚染を拡散させていることへの反省がまったく表現されていなかったからです。

そこで、「日本では現在、福島第一原子力発電所の事故が放射性物質による環境汚染をひきおこし、制御不能な核をもつことの危うさを私たちは再認識しているところである。」という一文や『日本が諸国に対して多大な不安と苦痛を与えていることに対して自らを戒めつつ』という文言を加筆したいと提案しましたが、理事会で通りませんでした(こちら)。

ところが今回は、文章は昨年6月のもの(こちら)とほとんど同じですが理事会に諮られず文案を検討する場もなく、送付後に報告を受けただけです。あんまりだと思い1月31日、今年最初の理事会で説明を求めたところ、昨年の場合は議会会期中の「意見書の議決」だったが今回は「閉会中につき意見書の議決はできないので議長名で出した(だから理事に諮る必要なし)」とのことでした。

双方の文書はそっくりですがよく見れば昨年は「…核実験の停止を求める決議」、今年のは「…求める要請書」となっています。オバマ大統領に決議と要請書の違いが伝わるかどうかはともかく、自らが深刻な大事故を起こしておいて偉そうに憤りやら「平和への願いを踏みにじられた」やら言われても、相手に響くものがあるとは思えません。

偉そうに何を言うか、というぐらいのものではないでしょうか。