重度障がい者が自立して地域でくらすこと『普通に生きる』

2012年2月18日 23時55分 | カテゴリー: みんなの健康と福祉, 子どもと人権, 憲法・平和・社会, 映画・オペラ・おたのしみ

あきらめなかった親たちのドキュメンタリー

    ポレポレ東中野で24日まで
ポレポレ東中野で24日まで
議会質問が終わって少し余裕ができたので、ポレポレ東中野で『普通に生きる』という映画をみてきました。静岡県富士市にある重度心身障がい者のための介護事業所を舞台に、利用者の家族の5年間を追ったドキュメンタリーです。

富士山のすそ野にある地方都市。冒頭、「でら〜と」という名前の施設で催された成人祝いのもようが映されます。主役たちはいずれも24時間完全介護を必要とする重度障がい者、「でら〜と」の利用者です。そして「でら〜と」は、特別支援学校を卒業した子どもたちの居場所として設立された、通所施設です。

子どもの成長に感極まって声を詰まらせる親たちですが、子どもにどんな重い障がいがあっても、彼らが「自立して」「地域でくらす」ことをあきらめず、社会のしくみを求めて行政を動かした親たちの姿にこそ、打たれます。

「ふつうに生きる」というのは「地域で」「自立」ということでした。

ある者は夫婦でレストランを営業し、ある者は市議会議員となり、子どもを囲い込まず・子どもに縛られずに自分の人生を追求する親たちの勇気と努力。それが障がいのある子どもたちからの贈り物だということが、画面から伝わってきます。

親たちは04年に「でら〜と」をつくった5年後には隣の富士宮市に第2の事業所「らぽ〜と」を建設し、ここではさまざまな在宅サービスの拠点として事業を展開しています。社会福祉法人格も取得しました。

「でら〜と」所長の「障がいのある彼らと関わることで得られるものが財産。それを社会に還元すること」という言葉が印象に残っています。みれば必ず重度障がい者に対する見方が変わる映画です。

ほんとうの福祉って「社会のしあわせ」ということ、と思いました。残念だったのは、観客が私をいれて22人しかいなかったこと。これを読んでくださったあなた、24日まで上映しています。もし時間がとれるなら、ぜひ足を運んでください。