自分の「こころのクセ」に気づくこと—「認知行動療法」

2012年4月12日 13時30分 | カテゴリー: みんなの健康と福祉

これは応用が利くメンタルヘルス対策

事務所に若者が来訪
事務所に若者が来訪
精神障がいをもつ人の家族の会「杉並家族会」が大野裕氏を招いた講演会「こころを軽くする認知行動療法のコツ」にお誘いいただいたので、参加しました。

大野先生は(独)国立精神・神経医療研究センター、認知行動療法センターのセンター長と紹介を受けましたが、あとで「日本認知療法学会」の理事長でもあることがわかりました。国レベルでの精神疾患政策を考える「こころの健康政策構想会議」のメンバーでもあり、この分野での第一人者の方のようです。

「認知療法」と「認知行動療法」は実際には同じと考えてよいそうで、精神の病気の治療法の1種です。去年の議会質問で「こころの健康」について取り組んだときにあたった資料でこの言葉に何度か触れ、最近注目が集まっているという認識はありましたがよくわからずにいました。

精神の不調を薬で治すのでなく「自分の力で」原因をつきとめ、自分の考え方・感じ方のクセを知って「考えを切り替える」方法を身につける。そのことによって気もちの負担を軽くし病気を克服する——「認知行動療法」を平たく言うとこういうことのようです。

大野先生の指導で、自分の考え方の「クセを知る」簡単なテストと、各自が現実に直面している課題を「自分で」解きほぐし、ラクになる考え方を「見つける」演習をやってみました。A4のペーパー2枚です。

やってみてわかったのは、なんのことはない、病気でなくてもふだんから気をつけていること。治療法として有効なメンタルヘルス対策は、誰にとっても役に立つ、応用が利く手法だったわけです。

とはいえ、いま実際に罹患している人は専門家の指導のもとで段階を経てやらないと逆効果の可能性があるそうです。参加者の中に、このテスト中に肩を震わせて泣きだした人がいましたが、病気の当事者でした。

ただ日本にはこの療法の専門家が少なく、育成が急務だそう。またこの療法は大震災の被災者支援活動にも使えるため、大野先生は被災地に通って現地の「傾聴ボランティア」育成に取り組んでいるとのことです。