2015年の初めに 谷川俊太郎の詩によせて

2015年1月1日 00時00分 | カテゴリー: 子どもと人権, 杉並と東京都の教育と教科書問題, 自治と議会とまちづくり

2014/12/25 都議会本会議での討論

暮れの大掃除で部屋を整理していたら、なつかしいものが出てきました。谷川俊太郎さんの詩集『はだか』です。もう30年近く前、ニューヨークに住んでいたとき日本から友人が書店で見つけたからといって送ってくれたものです。

小学生のつぶやきのような易しい言葉とひらがなだけを用い、すべて18行で書かれた23篇の詩に佐野洋子さんの挿絵がそえられています。私はこの詩集が好きでたまらず、暗唱できるようになろうと思い立って1篇ずつ覚えようとしたほどです。もうかなり忘れてしまいましたが。 

たとえば『がっこう』という詩。 

がっこうがもえている/きょうしつのまどから/どすぐろいけむりがふきだしている/つくえがもえている/こくばんがもえている/ぼくのかいたえがもえている/おんがくしつでぴあのがばくはつした/たいいくかんのゆかがはねあがった/こうていのてつぼうがくにゃりとまがった/がっこうがもえている/せんせいはだれもいない/せいとはみんなゆめをみている/おれんじいろのほのおのしたが/うれしそうにがっこうじゅうをなめまわす/がっこうはおおごえでさけびながら/からだをよじりゆっくりとたおれていく/ひのこがそらにまいあがる/くやしいか がっこうよ くやしいか 

子どもの閉塞感や心の叫びが痛いほど伝わってくるではありませんか。1988年出版当時、詩人は50代後半のはずですが、なんとみずみずしく子どもの気もちを代弁していることでしょうか。 

昨年はネグレクトや貧困が関与する虐待など、子どもが被害を受ける事件や、加害者も被害者も子ども、というような事件も起こりました。子ども時代の成育環境に起因する殺人事件も。子どもの声を拾うことを意識的にしないと、幼い心に刺さったとげは取り除いてやることができません。 

子どもを被害者にも加害者にもしない。そう決意することで、政治の課題に取組む動機としたいと思います。今年4月には統一地方選があります。年初にあたり、あらためて「子ども」の課題に意識的に取組んでいこうと考えています。