それは、私たち生活者ネットをふくめて少数会派の議員7人で提出した「幹事長会を自治法の下に位置づく機関に」という議案と、4会派37人により提出された「幹事長会を廃止して『議会運営委員会理事会』の新設を」という趣旨の議案がかけられたことです。
後者の提案にはそれ以外のことも含まれていますが要は先に述べた点で、この議案は当日朝の議会運営委員会で突然出てきました。
同委員会のようすをモニター放送で聞いていた私はもうびっくり。なぜなら、これらの2案は「伏魔殿」との悪名すらある「幹事長会」の改革を意図する趣旨がほぼ同じと思われ、そのような議案が出されることが前もって分かっていたら私たちの提案は出さずにすんだと思うからです。
それまで、少数会派7人は奥山さんを中心に「幹事長会を公明正大な機関に」という意図での議案提案を準備し、多数会派にも情報提供し賛同を求めてきたのに、多数会派のみなさんからは何らそのようなはたらきかけがなく、いきなり全議員48人中4会派37人の議員提案だったわけですから。
当然「37人の提案」のほうが賛成多数で可決となり、杉並区議会の「幹事長会」はここに消滅し新たに「議会運営委員会理事会」が設置されることになりました。規則によりそのメンバーは4人。会派の幹事長のみなさんです。
提案時の説明によればこの理事会は「秘密会」だった幹事長会とは異なり傍聴もできるようなので、議会改革推進のひとつと言いうるはず。というか、そうでなければ規則を変えた意味がありません。
何より、そうでなければ37人の中心をなす「新しい杉並」のみなさんの「議会改革を進めるため」として自民系から民主党、社民党までが結集して17人もの大会派となったこころざしが泣こうというものですから。
なお「新しい杉並」17人のうち1名が12月21日付で辞職したため、現在は「16人」となっています。