笑っちゃうしかない「外環」円卓会議 国は何も語らず

かえって危惧と疑問が増大する結果に

参議院議員の大河原雅子さんやシンクタンク「市民がつくる政策調査会(市民政調)」と準備を進めてきた、市民と行政の「円卓会議」が11月19日、参議院議員会館で開かれました。

「外環」問題に関して連携した活動をしてきた、生活者ネットワークの「外環ネット連絡会」が7月から情報交換を重ねる中で、国の担当者と直接懇談できる場がほしい、と市民政調に協力をお願いし実現したものです。

練馬、杉並、武蔵野、調布、狛江、世田谷の各地域から持ち寄って17問にまとめた質問状を、2週間前には大河原さんを通して国交省に届けてありました。

その答えを2日前には受領でき、当日は質問と同時に要望してあった資料をもらうことができて、資料にあるデータを参照しながらその答えの詳細を聞く。資料についての説明を受ける。そこでさらに出てきた質疑と、その応答——。

という流れでいくはずでした。少なくともこれまで市民政調が開催してきた円卓会議ではいつもそう、と聞いてきたので当然今回も、と思っていたのですが。

今回は違っていました。これはもう、笑っちゃうしかないというか。

2日前どころか当日も資料の配布はなく、国交省都市・地域整備局と道路局の3人は口頭でのみ、どの質問に対しても「適切に対応」「適正な手法」「不確実性はなし」と根拠のない答えを口数少なく答えただけ・・・。

書き留めるほどの価値のない、まったく空疎な内容の答弁に終始し、「外環」の建設事業に対する疑問と危惧をさらに増大させる結果になりました。

でも大河原雅子参議院議員に加えて、保坂展人衆議院議員と山下八洲夫参議院議員の参加があったことは収穫といえます。民主党の山下氏は国土交通委員会に所属とか。「公共事業チェック議員の会」事務局長の保坂さんには、かつての地盤・世田谷といまの地盤・杉並の問題でもあり、今後の国会での活動に確実につなげてもらえそうです。