そのための具体的な事業は多岐に渡ります。いずれはワンストップサービスとしての機能が求められるところですが、まずは優先度を見極めて課題を絞り込みながら着手し、次第に機能を拡げていくことが必要と考えます。
区としても、当面は取次サービスを含めた試行を実施して一定の評価を行い、その後、より利便性の高い取組みを検討していくとの方向を示しました。
移動サービス以外にも、各種の福祉サービス情報、利用者情報、またハード面でのバリアフリー情報など、センターには幅広い情報の集約が必要になると思われます。区の委託で運営されると聞いていますが、担い手は一つの組織体だけでなく、関係する組織体同士による複合的な形もあろうかと思われます。
そして区には、財政的支援だけでなく、各種行政情報の提供や区民への広報なども求められます。この点、行政の役割についての考えを確認しました。
3年前に行った調査で、障がい者にとって外出は生活の満足度を高めることが明らかになり、また昨年行った移動手段の実態調査によれば、鉄道・バス・タクシーなどの公共交通ではたとえ介助者がいても利用できない人が2割いること、そして移動サービスの利用意向については3割の人が利用したいと思っているなど、移動サービスを求めている人たちが存在することがはっきりしました。
ユニバーサルデザインのまちづくりと併せて、杉並区が福祉の充実に向けて移動サービスのシステム構築にさらに意欲的に取り組んでいくよう、今後もはたらきかけていきます。