けれども昨年取り組み始めた桃井第5小学校では、芝生が生育不良のため定着せず、当初の予定より子どもたちが校庭を使える時間が少なくなってしまっていることで、不満の声も聞こえてきています。
当然発芽しないと思える12月にも種をまき、失敗しています。保護者や地域の支援グループの協力に頼るだけでなく、役所は専門家を派遣して適切なアドバイスを受けるというようなことを、責任を持って行うべきでした。
校庭が日常的に使えないという精神的なストレスは、子どもだけでなく保護者にも影響を及ぼしています。近隣の代替地が必要ですが、肩身の狭い思いをしながら使わせてもらうのではなく、近隣の広場や空地など第二グランドとして授業以外の時間も自由に使えるスペースを確保できればベストです。
そもそもなぜ桃井第5小で芝生化を実施することになったのかわからない、と保護者たちは言います。桃5小のように児童数が多い学校での芝生化は問題が多いということが指摘されてもいます。
都心部での校庭芝生化は理想ではありますが、条件を整えるのはなかなか難しいものがあります。これまでの経験を踏まえて、芝生化に適するかどうか必要な条件をある程度洗い出すべきではないのでしょうか。
学校関係者間の合意形成、周辺住民との協力関係、代替の運動場が確保できるのか否かなどの点が十分整った上で実施することが必要と考え、区の見解をただしました。