高度700メートル上空から東京を見る

委員会視察でヘリコプター初体験

「外環」の建設問題は、区議会では「道路交通対策特別委員会」の所管です。私はこの委員会に所属して2年目。今回2度目となる「外環」建設予定地の視察は、1月21日、ヘリコプターで上空から見学することになりました。

東京湾「夢の島」の南側にある東京へリポートを出発して、浦安のディズニーランドを見下ろしながら首都高湾岸線を経て外環道のルート約85kmをたどる、1時間の短い旅です。

といっても85kmのうち完成して実際に使われているのは三郷から大泉までの29.6kmで、それ以外は工事中の部分やまったく手付かずの部分など、いろいろです。土地の買収がすんで建設用に整地されたところ、橋げただけ設置して高架道路が未完のところ、一筆書きのクローバーのような形のジャンクションなど、上から見ると外環の全貌がよくわかります。

と同時に、東京の全景が見られたおかげで、蛇行して流れる川のかたち、住宅の密集具合や道路に沿ってビルの林立するさまが、具体的な絵として視覚に訴えられた感じです。

外環は、関越道と東名高速をつなぐ区間16kmの計画をどうするかの議論に結論が出ていませんが、はるか上からながめると、クルマのための道よりも水辺とみどりを増やすことのほうがずっと大事という気持ちを新たにしました。

高度600ないし700mを時速約200kmでヘリは飛びます。上空から見ると景色がゆっくりと動くので、とてもそんなに速いとは感じられず、風が比較的穏やかだったため大きく揺れることもなくて、ヘリ初搭乗にして高所恐怖症の私にとっても予想外に快適な体験でした。

写真:ヘリ上空から善福寺公園を臨む・東京へリポートにて