村野さんには、以前杉並・生活者ネットワークの集会で「かかりつけ薬局」のお話をしていただいたことがあります。「薬について何でも相談できる『かかりつけ薬局』を1ヵ所決めて、薬の重複や飲み合わせを確認できるよう、何かあったとき頼れるような薬局をもとう」というのがその趣旨でした。昨年は「かかりつけ薬局」に関するアンケート調査に私たちも参加するなど、お互いに協力し合う関係です。
DASHの意味は前述のとおりですが、Hは“High risk disease”、つまり高リスク病全般、と広い意味に考えるのがいいようです。なぜなら高血圧症など生活習慣病の予防に効果があるという野菜、果物、低脂肪で良質のたんぱく質、大豆製品などを多くとり入れた食事は、同時にガン予防にもたいへんよいとされ、健康で長生きするのに必要で十分な食事と言えるからです。
昨年の「かかりつけ薬局」調査では、地域の薬局との関わり方やくすりとの付き合い方について考えさせられました。生活習慣病の予防のために食事やライフスタイルを見直すとともに、信頼できる「かかりつけ薬局」をもつことができれば、健康管理はもうバッチリ!
それにしても村野さんのように、「患者を生かさず殺さず」くすりを必要とする状態が続くことで「疾病ビジネス」が成り立つのはいいことではない、なんて話すくすりやさんはそう多くないでしょう。でも「疾病ビジネス」を批判的に語るくすりやさんだからこそ、健康に暮らすための食の提案には説得力がありました。